藤井もとゆき国会レポート令和3年9月号

令和4年度予算概算要求

 令和4年度予算概算要求は、8月末に各省庁から財務省に提出されました。一般会計の要求総額は111兆円を超え、4年連続で過去最大を更新しました。
厚生労働省の一般会計要求総額は、前年度の当初予算に比べて8070億円増の33兆9450億円、このうち医療・介護・年金等の社会保障に係わる経費は、31兆7791億円と前年度当初予算から6738億円の増額となっています。この他、新型コロナウイルス感染症の経験を踏まえた、保健・医療等の提供体制の確保、検査体制・ワクチン接種体制の強化、ワクチン・治療薬の研究開発促進等の事業費は、所要額を示さない事項のみの要求となっています。
 薬剤師・薬局の関連では、電子処方箋の安全かつ正確な運用に向け、実施時における検証も含め、その環境整備を行うとともに、運用ルールの検証及び効果的な服薬指導のガイドライン策定に向けたモデル事業を実施する費用として9億6千万円、電子版お薬手帳の効果的な活用方法について、マイナーポータルやPHR等のデータヘルス改革の動向を踏まえつつ検討する費用として4千万円、がん患者や小児・妊産婦等の専門性の高い薬学的管理・指導をするための研修等、薬剤師の更なる資質向上を図るための費用として6千万円を、何れも新規に要求しています。
来年は診療報酬・薬価改定が行われます。社会保障費については、高齢化による増加分に相当する伸びにおさめることを基本方針とするとされており、診療報酬等への対応も年末までの予算編成過程で検討することとされています。菅総理が退任し新しい体制のもとで予算案の策定が行われることとなりますが、医療提供体制の状況を踏まえた公正な判断がなされるよう、求めていきたいと思います。

藤井基之ホームページ http://mfujii.gr.jp/

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