藤井もとゆき国会レポート 令和4年1月号

年頭にあたって

新年明けましておめでとうございます。薬剤師会の会員の皆様には、お健やかに輝かしい新たな年をお迎えのことと、心よりお慶び申し上げます。
昨年は菅総理・総裁が退任して岸田文雄氏が自民党新総裁に指名され、岸田新内閣が発足しました。新内閣発足直後に実施された衆議院議員選挙は、新型コロナウイルス感染症により人々の生活や経済に大きな影響を与えた中での選挙となり、野党が候補者を統一したこともあって、自民党にとって厳しい戦いも予想されていましたが、結果的には単独で絶対安定多数を確保し、安定した政権運営を引き続き担えることとなりました。ご支援頂いた皆様方に改めて厚く御礼申し上げます。
総選挙後の自民党役員人事において、党の参議院政策審議会長を命じられました。新型コロナウイルス感染の再拡大防止や経済の再活性化等の直面する課題に対応するとともに、活力ある新しい時代を築くために全力で取り組んで参りたいと思います。
新型コロナウイルス感染症の第5波は収まりましたが、まだまだ予断を許すような状況ではありません。次の波に備え、ワクチン接種を進めるとともに、医療提供体制の拡充や国産ワクチン・治療薬の開発促進等の感染症対策を徹底していくことが最優先課題となっています。皆様方には、感染症の再拡大防止に引き続きご協力くださいますよう、お願いいたします。
昨年は後発医薬品メーカーの薬機法違反に伴う業務停止、製品の自主回収や出荷調整等により、後発医薬品の供給が不足し、薬局等の医療関係者や医療を受ける患者さんの信頼を大きく損なうところとなりました。国民が安心して医療を受けられるよう、関係者が一丸となって、医薬品の信頼回復に努めていくことが重要となっています。
改正薬機法については、昨年8月に認定薬局制度が施行され、薬局の機能に応じて「地域連携薬局」又は「専門医療機関連携薬局」と標榜することが可能となりました。患者さんの薬局選択の大切な手がかりを提供すると同時に、「患者のための薬局ビジョン」に示された、薬局のかかりつけ機能や高度管理機能をより具現化するものとなり、薬剤師・薬局への一層の信頼向上につながるものと期待しています。
また、医療機関においては、医師から他職種へのタスク・シフティング/シェアリングの取組が進められています。チーム医療における薬剤師業務の拡充を図るとともに、必要となる薬剤師の員数を確保する取組を推進していくことが重要となっています。
今年は2年に1回の診療報酬改定、薬価改定の年にあたります。薬価については、骨太の方針2021に示された考え方を十分に踏まえ、革新的な医薬品のイノベーションの評価及び長期収載医薬品等の適正評価を行い、透明性・予見性の確保された見直しがなされるよう努めて参りたいと思います。
貴会会員の皆様方の益々のご活躍にご期待申し上げますとともに、本年が皆様にとって素晴らしい一年となりますようお祈り申し上げ、年頭のご挨拶と致します。

藤井基之ホームページ http://mfujii.gr.jp/

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