藤井もとゆき国会レポート令和3年5月号

厚生労働委員会の質疑

4月20日の参議院厚生労働委員会において、今国会で初めての質疑を行いました。
先ず、新型コロナウイルスワクチンの開発状況について、欧米等のワクチン開発に比べて、国産のワクチン開発が遅れたことは事実であり、その要因は、平時からのパンデミック等の非常事態に備えた対応の不足、安全性をより重視した厳格な規制等、種々指摘されているところです。また、mRNAワクチンを例に挙げれば、ファイザー・ビオンテック、モデルナとも、昨年1月10日に新型コロナウイルスの正確な遺伝子配列が公表されてから、僅か1ヶ月半後には第1相試験を開始し、12月には米国でEUA(緊急使用許可)を取得するという、驚異的な早さで進められたことも事実として挙げられます。
国内においては、組換えタンパクワクチン、mRNAワクチン、DNAワクチン、不活化ワクチン等の多様なワクチン開発が進められています。当初の開発は出遅れたものの、ワクチンの国内開発、国内製造をしていくことは、感染症対策はもとより、安全保障上の観点からも重要な意義を持つものです。今後のワクチン開発に当たっては、既存のワクチンに比べて、安全性やコスト面で優れた製品を開発していくことも十分に踏まえ、国として積極的な支援を行うよう要請しました。
次に、ワクチンの供給、接種について、感染者の急増や変異株による感染割合の増加等、国民の不安は拡がり、一刻も早いワクチン接種を待ち望んでいます。承認申請中のモデルナ社、アストラゼネカ社のワクチンについて、早急に審査を進めるのは当然のこと、国民に対して審査状況等を十分に説明していく必要があることを指摘しました。
質疑時間が限られ、十分なやり取りが出来ませんでした。積み残しは次の機会に回したいと思います。

藤井基之ホームページ http://mfujii.gr.jp/

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