藤井もとゆき国会レポート 令和3年7月号

骨太の方針2021

「経済財政運営と改革の基本方針2021(いわゆる「骨太の方針2021」)は、「日本の未来を拓く4つの原動力 ~グリーン、デジタル、活力ある地方創り、少子化対策~」を副題として、6月18日に閣議決定されました。
 今回の方針では、昨年戦後最悪の落ち込みとなった世界経済は、単なる景気回復に留まらず経済構造や競争環境に大きな影響を与える変化がダイナミックに発生し、国内においては、柔軟な働き方や東京一極集中の変化の兆し等、これまで進められなかった課題を一気に進めるチャンスが到来しているとし、こうした内外の変化を捉えて構造改革を戦略的に進め、ポストコロナの持続的な成長基盤を構築するとしています。
 医療提供については、今般の新型コロナウイルス感染症対応での経験を踏まえ、平時と緊急時で医療提供体制を迅速かつ柔軟に切り換える仕組みを構築すること等が記されています。
また、医薬品については、革新的な医薬品におけるイノベーションの評価の観点及び長期収載医薬品等の評価適正化の観点から薬価基準の見直しを透明性・予見性の確保にも留意しつつ図るとともに、OTC類似薬等の既収載の医薬品の保険給付範囲について引き続き見直しを図ること。後発医薬品の品質及び安定供給の信頼性の確保を図るとともに、新目標(23年度末までに数量シェアを全都道府県で80%以上)について検証すること。かかりつけ薬剤師・薬局の普及を進め、多剤・重複投薬への取組を強化するとともに、医師及び薬剤師の連携により、一定期間内の処方箋を反復利用できる方策を検討すること等が示されています。
社会保障関係費に関しては、実質的な増加を高齢化に伴う増加分に相当する伸びに収める方針を継続するとしており、年末の予算編成に向けて、必要な財源の確保に努めていかなければと思います。

藤井基之ホームページ http://mfujii.gr.jp/

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